こんにちは。
フィールドミュージックスクール楽曲制作講師の中山です。
中山講師プロフィール |
初めて作曲をする際、まずどんな事を知っておけば良いのか、又どんなものが必要なのか分からない方もいるかと思います。
今回は、初めての作曲で少しでも困らない為にも知っておくと良い事を紹介していきたいと思います。
目次
1、音楽の三要素を知る
世に出回っている様々な音楽(曲)は、①メロディ、②ハーモニー、③リズム
この3つの要素によって成り立っています。
メロディは主に曲中にある歌の部分を指します。
ハーモニー(コード)は、基本的に歌以外に聴こえる、楽器が奏でている音を指し、ポピュラー音楽だとピアノやギターで奏でている事が多いです。
学生の頃、学校で校歌を歌った経験があるかと思いますが、その時にピアノで伴奏してものがハーモニー(コード)に当たります。
リズムは分かりやすく述べると、規則的に鳴っている音のパターンになります。
Aメロ、Bメロ、サビといった曲のセクションの節目を分かりやすくする役割もあり、ポピュラー音楽だとドラムで奏でている事が多いです。
これら3つを上手く組み合わせれば1つの楽曲として成立させる事が出来ます。
2、音楽理論の必要性
作曲は音楽理論を知らなくても出来ます。
しかし、音楽には必要最低限の決まり事がある為、そのルールをある程度守る必要があります。
その意味で音楽理論を知ったおいた方が良いのは間違いありません。
音楽理論を知らずに感覚で作曲を行っていくと、作ったメロディやコードが自分では合っていたつもりでも客観的に聴くと何か変だったり、伝えたい事が分かりにくかったりする事があります。
その他、出来たメロディに対してどんなコードを付けたら良いのか。又は出来たコードに対してどんなメロディを付けたら良いのか、なかなか分からないかと思います。
それらを感覚的に探っていくのも大変ですし労力のいるものとなるでしょう。
音楽理論を知る事でそういった事は解決する事がほとんどです。
初めての作曲において何も知らずに作っていくよりかは確実にちゃんとした形になりますし、作業効率も上がってきますので、まずは曲作りに必要最低限の音楽理論の基礎知識を得ておく事をおすすめします。
具体的に述べていくと音楽の三要素から、
メロディを作る為の①スケール(音階)、②コード(和音)、③リズム
について知っておくと良いです。
3、楽器を弾く事が出来るかどうか?
先程お伝えしたハーモニー(コード)を作曲時に付けていく際、ピアノかギターでコード付けをする事が多い為、どちらかの楽器を弾けた方が作曲は行いやすいです。
付けたいコードをすぐ弾く事が出来れば曲を形にする工程が早くなるからです。
又、最近の音楽では必ずと言っていい程このピアノやギターが曲中に入っているくらい主流になっています。
そういった意味でも多少は弾けた方がいいかと思います。
そしてどちらかの楽器が作曲時に手元にあると良いです。
ただ楽器が弾けないからといって全く曲を作れないかといえば、そんな事はありません。
音の響きも含め、コードの基本的な知識を知っていればコード付けする事は可能です。
4、DTMの必要性
DTMとは、デスクトップミュージックの略の事です。
卓上でパソコンの音楽ソフトを使って音楽を作る作業全般の事を指します。
DTMでは最低限のパソコンの知識があれば、DAWソフトを使用して楽曲を形にする事が出来ます。
DAWとは、デジタル・オーディオ・ワークステーションの略の事です。
DTMの作業をする為に必要なソフトの事で、DAWソフト1つあればDTMに必要な機能が一通り揃います。
DAWソフトに関しては購入する形となるのですが、ネット上にフリーソフトをダウンロード出来たり、後に述べるオーディオインターフェースを購入すれば無償版ソフトが付属で付いているものもあるので、初めての作曲ではこれらのソフトでも十分に楽しめます。
一般的に作曲する際、何かしらの楽器を用いて演奏しながら作る事も多い為、ある程度楽器を弾ける必要があり、楽譜の読み書きの知識も必要となってきます。
そして出来た曲をスマホなどの録音出来るものに録れば形として残せるかと思います。
DTMでは、楽器を弾いた事がない方や初めて作曲する方でもパソコンとDAWソフトがあれば曲を形にしていく事が可能で、メロディ、ハーモニー、リズムといった音楽の三要素も入れ込める為、楽曲制作時において大変便利なものとなっています。
さらに、オーディオインターフェースという機器があれば歌や楽器の録音も可能になるので、楽器が弾ける方はこちらを活用しても良いでしょう。
ただ、思い描いている音楽を形にする為にはソフトや機材をある程度使いこなせないとならないので、その点を視野に入れておくべきでしょう。
又、楽器や楽譜の技術、知識がなくても取り組めますが、あった方が良い事に越したことはありません。
これらの事からDTMの利用を行わなくても楽器が弾ければ曲は作れるので、DTMを必要としなくても一応作曲は可能です。
ですが、ある程度のクオリティを求め、楽曲として形にしたいようであればDTMは必要と言えます。
5、まとめ
初めての作曲において以上の事を知っておけば、自身の道すじになるかと思います。
楽曲制作やDTMの事に関しては、またの機会にも詳しく解説していきますので是非参考にしてもらえたらと思います。