こんにちは!フィールドミュージックスクールボーカル講師の淵岡です!
ボーカル淵岡講師プロフィール |
梅雨も明け、蒸し暑くなってきましたね。一気に夏らしくなってきて、体が暑さに付いていけない方も多いのではないでしょうか?
我が家ではエアコンを使い始めました!
ですが、長時間使っていると部屋が乾燥してきて喉が枯れますし、身体も冷えてくるので設定温度を上げたり、エアコンの風が直接体にあたらないように風向を変えたり、洗濯物を部屋干しにして湿度を保ったり、温かい飲み物を摂るようにしたり、大切なコンサートの前の日は寝るときにマスクして首にタオルを巻いて(笑)……と、対策をしています。
もしかしたら、冬よりも夏の方が喉のケアを気を付けているかもしれません。
小さなことかもしれませんが、普段から喉のケアを習慣にしておくと歌う時のウォーミングアップ時間も短縮されますよ!
さて、今回はそのウォーミングアップについてお話したいと思います。何事も本番の前には練習がありますよね。音楽の世界でも練習は必ずしなくてはいけません。ですが、なかなか時間や場所が無いので練習すら続けられないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方にオススメしたいのが「自宅で出来る練習法」についてです!この練習を“毎日3分”やるだけで声量アップや歌声が安定します!
ご近所迷惑になるので、大音量で歌の練習をするのはちょっと…と、自宅で思い切り歌うことができない方はぜひ試してみて下さいね!
ズバリ!その練習法は、
「リップロール&タングトリル」です!
“「リップロール」、「タングトリル」とは…?”
リップロールとタングトリルは、ボイストレーニングの方法の一つです。それぞれポイントとやり方にコツがあります。まずは、リップロールから説明します。
★リップロール
リップ=唇
ロール=巻く
リップロールのやり方は、
① 上下の唇を軽く合わせる
② ①の状態で勢い良く息を吐く
③ 上下の唇がブルブルと震える
~ポイントとコツ~
Brrrrr(ブルルルルル)という音が鳴ります。コツは、唇の力を抜いて思い切り息を吐くことです。うまく出来ない方は、口をすぼめてみたり、広げてみたり、手を使って口角を上げたり下げたりして試して下さい。自分のやりやすい口の形を探してみてください。
参考動画(リップロール)
★タングトリル
タング=舌
トリル=装飾音、ある音に対して二度上または下の音を交互に早く演奏する奏法
次に、タングトリルです。
タングトリルのやり方は、
① 舌を上顎に軽くつける
② 唇を軽く開ける
③ 勢い良く息を吐く
~ポイントとコツ~
いわゆる巻き舌といわれるものです。「ラ行」を発音するイメージで息を勢い良く吐くとrrrrr(ルルルルル)というふうに舌が上下に振動します。うまく出来ない方は、「サッポロラーメン」を早く発音してみてください!サッポロラーメンの「ポロラ(POROLA)」の部分をどんどん早くしていくと短いタングトリルができるようになります。コツがつかめたら長い時間に挑戦してみてください。
参考動画(タングトリル)
★まとめ
リップロールもタングトリルも長い時間続けるコツは、息の量を一定に保つことです。最初は、たくさんの息で強く吐いて短い時間試してみて下さい。まずは、“5秒”続けることから始めてみてください。
短い時間出来るようになったら、少ない息で10秒→20秒→30秒…とチャレンジしてみてください。だんだんと長く続けられるようになります。練習を重ねコントロールできるようになったら、最終的には音程をつけて歌ってみてください!
普段の歌と比べると音量は半分になりますが、体の使い方も喉の力の抜け方も歌っていると同じ、またそれ以上の効果を発揮する練習方法です。大切なのは、前回の記事でもお伝えした腹式呼吸と連動させて練習することです。
毎日3分、リップロール&タングトリルで自宅での練習を充実させてくださいね♪