こんにちは。 フィールドミュージックスクール理論講師の森田です。
今回は、ピアノやギターなどで必要不可欠なコードについてピアノの鍵盤を使って詳しくご説明していきたいと思います。
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目次
1、コードとは?
日本語では和音と言われるコードですが、ピアノで伴奏を弾く時やポピュラーミュージックをピアノソロで弾く時などに使われるもので、2つ以上の音を同時に鳴らすものをコードと言います。
通常は3つの音を重ねて同時に弾いた3和音、や4つの音を重ねて同時に弾いた4和音が一般的で、弾くスタイルによって右手で弾いたり左手で弾いたりします。
2、コードの種類
コードには、大きく分けて3つの音で構成されたコードを三和音(トライアド)、4つの音で構成されたコードをセブンスコードと言います。
コードにもスケールのようにメジャーやマイナーがあり、その他にもサスフォーコードやディミニッシュコード、オーギュメントコードなどがあります。
3、コードの構成音
コードは3つや4つの音で構成されていると前項でかきましたが、どの音でもいいというわけではありません。
基本的には3度づつ積み上げていった音を使うことになります。3度とは音階を1つ飛ばした音でドレミファソラシドであればドミソが3和音、ドミソシが4和音となります。
4、メジャーコードとマイナーコード
ではメジャーコードとマイナーコードは何が違うのでしょうか? 下のピアノの鍵盤を見てください。
ドから3度ずつ積み重ねたドミソのコードがあります。このドとミの音には3つ分の音の間隔があります。
そしてミからソの間には2つ分の音の間隔しかありません。 次に下の画像を見てください。
今度は、ラから3度ずつ積み重ねたコードの画像です。
ラドミのコードのラとドの間は2音分の間隔があり、ドとミの間には3音分の間隔があります。 このように、3度づつ積み重ねた音の一番低い音から真ん中の音までが3音分の間隔と真ん中の音と一番高い音までが2音分の間隔で構成されたコードをメジャーコードとなり、3度づつ積み重ねた音の一番低い音から真ん中の音までが2音分の間隔と真ん中の音と一番高い音までが3音分の間隔で構成されたコードをマイナーコードとなります。
更にドから始めたメジャーコードなのでCメジャーコード、ラから始めたマイナーコードなのでAマイナーコードと言います。
5、セブンスコード
では、セブンスコードの構成音はどうなっているでしょうか?
セブンスコードは先程ご説明した3和音の一番高い音から更に3度上の音を加えたものです。
Cメジャーコードの一番上のソの音から2音分の間隔を空けたシ♭の音を加えたコードをセブンスコード、3音分の間隔を空けたシの音を加えたコードをメジャーセブンスコードと言います。
また、Aマイナーコードの一番上のミの音から2音分の間隔を空けたソの音を加えたコードをセブンスコード、3音分の間隔を空けたラ♭の音を加えたコードをメジャーセブンスコードと言います。
6、コードの呼び方
ここまで3和音でのメジャーとマイナー、4和音でのセブンスとメジャーセブンスをご紹介しましたが、3和音でのメジャーコードはCメジャーとは呼ばずに単にCと呼んだりCトライアドと呼ぶことが多いです。
また、4和音のコードでもメジャーセブンスと呼びますが、マイナーセブンスとは呼ばず単にセブンスと呼ぶことになっています。少し複雑ですが少しづつ理解できるようにしていきましょう!
ここまでのコードをまとめると、 ドから始めたCのコードにはドミソのC、ドミ♭ソのCマイナー、ドミソシのCメジャーセブンス、ドミソシ♭のCセブンス、ドミ♭ソシのCマイナーメジャーセブンス、ドミ♭ソシ♭のCマイナーセブンスコードなどがあります。 同じようにAから始めたコードにもメジャー、マイナー、メジャーセブンス、セブンス、マイナーメジャーセブンス、マイナーセブンスの6種類ありますので、それぞれの構成音がどのような音になっているのかを確認していってください。
7、まとめ
その他にもサスフォーコード、ディミニッシュコード、オーギュメントコードなどがありますがそれはまたの機会にご紹介しようと思います。
またコードをより深く理解するためにもスケールやインターバルなどの知識も必要不可欠になりますので併せてご理解頂ければと思います。 音楽をより深く理解してより楽しみましょう!