ピアノはその楽器から流れてくる音を聴いていると、耳障りが良く心が和んできます。
それに演奏している姿が美しいため、「自分も弾いてみたい」と思う人が少なくありません。 しかし、ピアノを演奏するためには練習が必要です。
ただ、その練習は独学で行えるのでしょうか、それとも習った方が良いのでしょうか。 今回はピアノは習った方が良いのか、ピアノ教室に通うメリットやデメリットをお伝えしていきます。
目次
ピアノ教室で学べる内容は?
ピアノ教室では人と人の触れ合いが学べる点が大きいですが、それ以外にも大きく分けで4つの学べる内容があります。
リトミック要素が入った内容を学べる
リトミックは音を聴きとりながら身体を動かして、音楽的な能力や表現力を養う教育法です。
音楽に合わせて体操や遊びを行いますので、意識せずに音楽的センスもアップすることが少なくありません。
また、音楽に囲まれた環境の中で体を動かすことから集中力がつき、物事を考える力が高まることが期待できます。
音楽理論的な内容を学べる
音楽理論的な内容とは、音程・音階・メロディ・和音などの音に関する事です。
また、音符の読み方や楽譜のルールなどを知るための勉強もします。
さらにはリズム・表現方法・音色などの演奏方法に関すること、和音の作り方を学ぶハーモニーについての内容もあり、これらのことを学んで演奏に生かします。
発表会に参加でき、演奏者の気持ちを学べる
発表会では日ごろのレッスンの成果を披露する場が設けられ、自分の演奏力がどのくらいなのかを知ることができるとともに、演奏者の気持ちを学ぶことができます。
また、数人が参加することでレッスンを受けている人同士の演奏を聴いて、勉強することもできる機会がある場です。
さらには発表会ならではの緊張感を持つことができて、その中でピアノに対しての演奏意欲が増すことが期待できます。
グループレッスンに参加でき、音楽を感じる楽しさを学べる
グループレッスンでは数人のレッスン生が集まり、ピアノを弾いたり歌を歌ったりします。
一人でのレッスンではないため進度が合わないこともありますが、一人で学ぶ精神的ストレスがかかるわけではありません。
人と一緒に学ぶ楽しさや、基礎的な音楽的な力を身に着けることが可能です。
ピアノ教室に通うメリット
ピアノを演奏できることは多くの人にとって憧れです。
そのためピアノを早く弾けるようになりたいと、ピアノ教室に通う人も少なくありませんが、教室に通うメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここではピアノ教室に通うメリットについて、お伝えしていきます。
音感やリズム感を身に着けられる
.ピアノ教室に通うメリットには、音の高低や音への感覚、音色、音の強弱などを聞き分ける音感が身に着けられることがあります。
また、音楽に合わせたリズムを感じ取るリズム感を身に着けることも可能です。
これらはピアノだけでなく他の楽器を演奏したり、歌を歌ったりダンスを踊ったりするときにも役に立ちます。
そのため音楽自体を楽しむことができますし、学校の音楽の成績にも関与して役立てることが可能です。
脳をフルに活動させられる
ピアノ教室に通うメリットには、脳をフルに活動させられるということもあります。
ピアノは左右の手を使い、10本の指をそれぞれに動かしたり、足を使うことが必要です。
また、楽譜をみながら音を感じ取る必要がありますので、脳をフルに使って活性化させて記憶力の高まりを期待させてくれます。
そのため脳の活性化が期待できるピアノを習う教室は、脳に対して良い影響を与える事を教えてくれる場といえるでしょう。
集中力を高められる
ピアノ教室に通うメリットには、集中力を高められるということもあります。
ピアノを弾くときには楽譜を目で追いながら、手指や足で楽譜に書かれていることを奏でる作業が必要です。 身体の様々な器官を同時に働かせなければならないため、集中力がなくてはなりません。
よってピアノを習うピアノ教室ではそれらのことを学べますので、自分でも気づかないうちに集中力を高める作業が行われるといえるでしょう。
挫折しづらい
ピアノ教室に通うメリットには、ピアノを習うことを挫折しづらいということもあります。
ピアノは聴いていると胸がときめき、「自分もあんな風に演奏してみたい」と感じさせる楽器です。 しかし滑らかに音を奏でるためには、コツコツと孤独に練習をしなければなりません。
そのため一人ではピアノを弾くことを途中で挫折する人も少なくありませんが、教室に通っていれば先生のサポートもありますので楽しくレッスンを受けることができます。
正しい演奏方法を習うことができる
ピアノ教室に通うメリットには正しい演奏方法を習い、身に着けることができるということもあります。
ピアノはピアノを弾くときの姿勢、指の動かし方、運び方、ペダルの踏み方など演奏する上で学ばなければならないことが多いです。
それらを独学で行っていると、間違った癖がついてしまうこともあり、演奏する中でその癖があだとなることが少なくありません。
しかしピアノ教室では先生の指導でピアノを弾くときの注意点を学ぶことができます。
ピアノ教室に通うデメリット
ピアノ教室に通うと様々なメリットがあり、独学で習得していくよりも良い点が多々あります。
しかし一方で、ピアノ教室に通うことで出てくる困ったデメリットもあります。
ここでは、ピアノ教室に通うデメリットをお伝えしていきます。
自宅にピアノを購入する必要があることもある
ピアノ教室に通うデメリットには、自宅にピアノを購入する必要があることもあるということです。
ピアノは、ピアノ教室に通えばピアノがすぐに弾けるようになるというものではありません。
1曲を弾けるようになるためには、その曲に対しての練習が必要です。 自宅での練習も必要となる場合がありますが、その際には自宅にピアノがあることが条件になります。
ピアノは決して安価なものではありません。 比較的リーズナブルなピアノとして電子ピアノもありますが、やはりピアノの感触を勉強しようと思えば電子ピアノでは物足りなさが感じられます。
そのため、ピアノを購入するための費用がかかることがデメリットとなるのです。
練習時間の確保が必要
ピアノ教室に通うデメリットには、練習時間の確保が必要であるということもあります。
ピアノは、ピアノを演奏する人の年齢や個性、性格、レベルなどにもよりますが、1曲を奏でるために集中して数十分、数時間の練習が必要です。
コツコツと練習しなければなりませんので、一日の中での練習時間を確保しなければなりません。
そのため長時間の練習が難しい小さなお子さんや、忙しい人がピアノ教室に通ってピアノ曲を奏でようとすることには難しさがあります。
諸経費が高い
ピアノ教室に通うデメリットには、諸経費が高いということもあります。 例えば自宅にピアノを購入することもそうですが、それ以外にピアノの付属品や楽譜代も必要です。
また、ピアノ教室に通っていると発表会やコンクールの出場もありますが、これらのための参加費が必要となる場合もあります。 さらに衣装代や写真代、花束、先生に対するお礼などがかかってくることもあるのです。
そのためピアノ教室に通うためには、諸経費がかかることを頭に入れなければなりません。
必要に応じた決断をしましょう
ピアノは習った方が良いのか、ピアノ教室に通うメリットやデメリットなどについてお伝えしてきました。
ピアノは学び方が難しかったり、独学で学んだ時の変な癖を避けるためにピアノ教室に通う人が少なくありません。
ただ、ピアノ教室に通ったからといって上手になれる保証はありません。
そのためピアノを学ぶ上では自分や家族なりの必要に応じた決断をして、学びましょう。 そうすれば、悔いの無い学び方ができます。