こんにちは。
フィールドミュージックの森田です。
森田講師プロフィール |
今回は、コード、スケールを理解するためには必要不可欠なインターバルについて説明していきたいと思います。
目次
1、インターバルとは?
インターバルとは日本語で音程といいます。
音程というと音の高さをイメージするかと思いますが、ここでは2つの音の音の間隔がどれくらいの間隔か?という事を指します。
この2つの音のインターバルによってコードやスケールが変わってくるので、コードやスケールを覚える前にこのインターバルをマスターしておきましょう。
2、音階
まずは音階を理解しましょう。
下のピアノの画像を見てください。ピアノは白い鍵盤(白鍵)の上に黒い鍵盤(黒鍵)が2つと3つが交互にならんでいます。
ピアノでは、この黒鍵か2つ並んでいる左下の白鍵がドになります。
この音から右に行くにつれてドレミファソラシと音が高くなり、またドレミ〜と続いていきます。また、このドからその上のドまで、あるいはレからその上のレまでの間隔をオクターブと言います。
そのドレミ〜の音階の上にある黒鍵は半音を示すものになり、ドとレの間にある黒鍵をドから半音高いド♯(シャープ)といい、またレから半音低いレ♭(フラット)といいます。
ただし、ミとファの間とシからドの間には黒鍵はありません。これはこの2音自体が半音になっているからです。
このように音階は白鍵の7音と黒鍵の5音の計12音で構成されています。
3、度数
次に度数です。
度数は2つの音がどれくらいの間隔があるかを度数で表したものです。
ここではシャープやフラットは無視して白鍵部分の音階だけで決めていきます。
度数は同じ音を1度とし、隣同士の音を2音、間に1音入った間隔を3度、2音入った間隔を4度、3音入った間隔を5度、、、、、となります。
度数は先程も説明したように白鍵部分だけの音の間隔を指すので、ドからファ♯でも4度となり、ドからソ♭でも5度となります。
したがって同じ音の間隔でも違う度数になったり違う音の間隔でも同じ度数になったりします。
4、インターバル
インターバルは、同じ度数の中でも違う音の間隔に分けたものを指します。
例えば、ドからミまでの3度とミからソまでの3度だと2つの音の間隔は違います。
それは音階の所で説明したように半音の音程を挟んでいるからです。
ドからミだと、ド・ド♯・レ・レ♯・ミの5つの音の間隔がありますが、ミからソだと、ミ・ファ・ファ♯・ソの4つの音の間隔しかありません。
インターバルはこの半音の部分を挟んでいるかどうかで言い方を変えたものになります。
また、インターバルは完全系と長短系に分かれていて、先程の度数で1度、4度、5度、8度を完全系といい、2度、3度、6度、7度を長短系と言います。
5、完全系
では、1、4、5、8度の完全系のインターバルから説明します。
同音の1度、半音部分を1ヶ所含んだ4度と5度、オクターブの8度を完全といい、それぞれ完全1度や完全4度などという言い方をします。
その完全を基準にして音の間隔が広がっているか狭まっているかで言い方が違ってきます。
例えば、ドとド♯は1度ですが、同音よりも半音分音の間隔が広がっているので増1度となります。
また、ミからラは完全4度ですが、ミからラ♭は完全4度から半音分音の間隔が狭くなっているので、減4度といいます。
ラ♭からレ♭はラからレと音の間隔は同じなので完全4度となります。
このように5度も8度も同じような考え方で完全を基準にして、増であったり減であったりします。
6、長短系
次に長短系のインターバルです。
長短系は2度、3度、6度、7度となり、これらは完全2度や完全6度と言った言い方はしません。また、長4度と言った言い方もしません。
この完全系と長短系の違いを注意していきましょう。
2度と3度は半音部分が含まないものを長となり、6度と7度は半音部分が1ヶ所含んだものを長といいます。
そこから半音分音の間隔が狭くなったものを短となり、さらに半音分狭くなったものを減といいます。
また、長から半音分音の間隔が広がると増となります。
例えば、ファからラは長3度となりラからドは短3度、ファからレは長6度となりファ♯からレは短6度となります。
さらに、ソ♭からシは長3度よりさらに音の間隔が広がっているので増3度となります。
また、ミからレ♭は短7度よりさらに音の間隔が狭くなっているので減7度となります。
いかがでしたでしょうか?
少し複雑ですが、ゆっくり1つ1つ理解していけば分かるようになるかと思うので、少しずつやってみてください!
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