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エレキベースの種類と選び方

2021/04/07

  • ベース教室

ベース

「エレキベースを演奏してみたい」と思ったら、楽器選びから始める必要があります。

 

しかし、選び方がよく分からないまま購入してしまうと、練習に入ってから後悔するかもしれません。

そこで、今回はエレキベースの一般的な種類分けと選び方を紹介したいと思います。

 

目次

エレキベースとは?

エレキベースというのは、「エレクトリックベースギター」を略した言葉で、他に「ベースギター」や「ベース」などと呼ばれることもあります。

 

曲の土台を支える縁の下の力持ちで見た目はギターとそっくりですが、少しサイズが大きめで低音に特化しているのが特徴です。

低音パートで音楽に深みを与える楽器は、他にもコントラバスがあります。

 

楽器メーカーのフェンダー社を創業したレオ・フェンダー氏が、1951年にエレキギターの仕組みを基にして、コントラバスをエレキベースに作り変えました。

エレキベースはエレキギターと同様に、弦を弾いたときの振動を電気の力で大きくして音を鳴らす仕組みになっています。

 

コントラバスと比べて扱いやすいサイズで、一部例外もありますが、「フレット」と呼ばれる指板を横切る突起が付いているのが特徴です。

フレットに合わせて指を動かすことで、誰でも正確に音の高さを変えることができます。

 

低音パートを演奏するエレキベースは地味に思われがちですが、ソロや力強く派手な演奏も可能なので、実は多彩なプレイスタイルを楽しめる奥深い楽器なのです。

 

一般的なエレキベースは弦が4本ですが、近年は5〜6本の弦が付いたものも増えてきました。

さらに、弦が7〜8本あるものも存在します。

 

弦が5本以上あるものは「多弦ベース」と呼ばれ、弦が増えるほど音域も増えるのが特徴です。

ただし、ベースのネックが太くなるため、その分手の小さい人には扱いにくくなります。

 

プレシジョンベースとジャズベース、PJベースの違い

エレキベースの種類分けの一つとして、プレシジョンベースとジャズベース、PJベースなどが挙げられます。

それぞれ音質や適した音楽の種類、扱いやすさなどが違うので、その特徴を押さえておきましょう。

 

プレシジョンベース

プレベ

プレシジョンベースは通称「プレベ」とも呼ばれ、重たく響く力強い音質が魅力です。

 

レオ・フェンダー氏が初めに作ったタイプで、プレシジョンとは「正確」「精密」を意味しています。

そもそもはフレット付きで正確な演奏がしやすいベースをフェンダー社が作ったので、この名が付けられました。

 

比較的簡単な構造なので扱いやすく、元祖エレキベースらしく1980年代のパンクバンドやロックバンド、モータウン・サウンドといった音楽に適しています。

割とネックが太めなタイプなので、手の小さい人には扱いにくいかもしれません。

 

ジャズベース

ジャズベース

ジャズベースは通称「ジャズベ」と言い、プレベの後に登場したエレキベースです。

音のバリエーションが出やすく、重いというよりは鋭い音が出やすいので、ポップスを中心とした幅広いジャンルの音楽を演奏できます。

 

そのため、現在ではエレキベースの定番とされるタイプです。

 

様々な音額に対応できるポテンシャルがあるので、ベース初心者の方で初めて買うベースにはオススメのタイプです。

比較的ネックが細めで扱いやすいので、女性や手が小さい人にも向いているでしょう。

 

PJベース(PJタイプ)

PJベース

PJベースは、ジャズベースとプレシジョンベースの頭文字です。

名前の通り、両方の音の特徴を合わせ持っており、いいとこ取りのタイプとも言われています。

 

しかし、「両方の間を取ったようなサウンドが出て扱いにくい」という意見も聞かれます。

 

変形型ベース

変形型には明確な定義がありませんが、プレシジョンベースやジャズベースなどには属さない、一風変わったものが「変形型」と呼ばれることもあります。

 

個性的な見た目なので、「絶対に人と同じものを持ちたくない」という人には向いているかもしれません。

 

アクティブベースとパッシブベースの違い

エレキベースは、さらにアクティブベースとパッシブベースに種類分けできます。

両者の違いは、「プリアンプ」という音を調整する装置がベース本体に入っているか否かです。

 

プリアンプが本体に入っているものを「アクティブベース」、入っていないものを「パッシブベース」と言います。

 

アクティブベース

音の調整機能が付いており、本体だけで力強くて幅広いサウンドを鳴らすことができます。

激しいアップテンポの曲に合いますが、調節次第でバラードなどの曲調にも対応可能です。

 

ただし、電池を搭載するタイプなので、電池が切れると音が出なくなってしまいます。

 

パッシブベースの特徴

電池を使わないため、電気回路系のトラブルを起こしにくく、初心者にもおすすめです。

楽器そのもののサウンドを楽しめ、プレイの仕方で個性を出すことができます。

 

しかし、温度湿度の影響を受けやすく、楽器の状態で音が変わることもあります。

 

エレキベースの選び方

エレキベースには様々な種類があるので、自分に合ったものを選ぶことが大事です。

やりたい音楽のジャンルがはっきりしている場合は、それに適したものを選ぶのが良いでしょう。

 

単品で買うか?セットで買うか?で選ぶ

初めてベースを買う方はベースだけで買うか?アンプや手入れ用品などがセットになったものを選ぶかで迷われる方も多いかと思います。

 

セットで購入する方がトータルの金額は比較的安く抑えられるかもしれませんが、買ったはみたものの使い物にならなかったということもありますので、しっかりと見定めてから購入するようにしましょう。

 

個人的にはベース本体以外のセットで販売しているものは後でも揃えることができるので、まずはベース単体での購入をおオススメします。

 

価格で選ぶ

ではベース単体で買った場合はどのくらいの価格のものを買えばいいのでしょうか?

予算に上限がなければ高いにこしたことはありませんが、そうもいかないと思います。

 

見た目は同じような見た目でも2万円くらいのものから40万円くらいするものまであります。

 

一般的には価格が安いベースは海外で作られていることが多く材質やパーツなども手頃なものを使い価格を抑えています。

そのためよくみてみるとネックが反っていたりシールドとの接触が悪かったりするものもあるのでなんでもいいという方は2〜3万円くらいのものでもいいですが、長く使おうと思ったら10万円前後くらいの予算で選ぶと不具合も少ないでしょう。

 

ベースの大きさで選ぶ

ベースはギターと比べても比較的大きい楽器です。

しかし体が小さい方でも無理なく弾けるようベースのネックの長さが短いショートスケールから長いロングスケール、その中間のミディアムスケールの3種類あります。

 

ショートスケールはフレットの間隔が短いので弾きやすさでいうと弾きやすいですが、ロングスケールで慣れてしまうと音のミスが出るほど違和感があります。

 

また、音の粒立ちもはっきりせず低音が出にくいといった特徴もあります。

 

手が小さい人もロングスケールで慣れていけば十分弾きこなせるかと思いますが、どうしても弾きにくいという方はショートスケールのベースを選ぶのもいいでしょう。

 

好きなアーティストで選ぶ

憧れのベーシストと同じベースを選ぶというのもモチベーションの向上にもつながるので一つの手段ではないかと思います。

憧れのベーシストと同じベースを持っているだけで上手くなった気?になり練習する意欲も出てくるでしょう。そこから色んなタイプのベースを試していくのもいいかと思います。

 

初めて買うベースのオススメは?

ジャンルをまだ決めていない人や色々なジャンルの音楽をやってみたい人であれば、様々なジャンルにも対応でき重さや太さもちょうどいいパッシブベースタイプのジャズベースを選んでおくのがいいかと思います。

 

また、音質や扱いやすさも大事ですが、持った時の感触やフィーリング、見た目も重要です。

楽器は長く使うものなので、種類や価格に捉われず愛着が湧くものを探してください。

 

まとめ

エレキベースの種類や特徴は多岐にわたるので、特徴を知った上で選ぶことが大切です。

価格帯も幅広いため、楽器の質と合わせて考慮しましょう。

 

ベース教室に通っている方は先生に聞いてみたり、楽器店に行けば専門の店員さんがいますので、分からない場合には相談してみてもいいでしょう。

 

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