みなさんはカラオケなどで”好きな曲を歌いたいのに、高い声が出なくて歌えない”と思ったことはありませんか?
そんな方は、ミックスボイスを取得することで高い声も難なく出せるようになりますので、高音域を綺麗に出せるよう声の幅を広げていきましょう! 今回はそのミックスボイスの練習方法についてお伝えしたいと思います。
目次
声の種類について
声の種類には大きく分けて5つ種類があり、この声の種類のことを声区(せいく)といいます。
その中間の音域にあたるのがこのミックスボイスです。 声区は体のどの部分に響かせるかで声の質が変わってきます。
5つの声区
では5つの声区を高音から順にご紹介していきましょう。
ホイッスルボイス
ホイッスルボイスとは、その名の通り裏声よりも高く笛の声のように聞こえる声です。このホイッスルボイスが人が出せる一番高い声になり歌手ではマライヤキャリーがEmotionsという曲でアドリブとして歌っています。
ヘッドボイス
ヘッドボイスは、頭声(とうせい)と言われ頭に声を響かせる発声方法でホイッスルボイスの次に高い声のことを言います。高音でもはっきりとした声で頭のてっぺんから上に突き抜けるような声が特徴です。XJapanのToshiが紅という曲で使っています。
ミックスボイス
今回詳しくご紹介するミックスボイスは、ヘッドボイスとチェストボイスを混ぜ合わせた中間の声でミドルボイスとも言われています。このミックボイスを綺麗に出すことによって地声のような芯のあるしっかりとした声で喉に負担をかけることなく高音で歌うことができます
チェストボイス
チェストボイスとは胸声(きょうせい)と言われ、しっかりと胸に響かせた地声のことを言います。地声で歌うので声量も出せ深みのある声で表現することができます。まずはこのチェストボイスでしっかりと歌えるようにトレーニングしていきましょう!
エッジボイス
エッジボイスとはボーカルフライとも言われ、唸り声のような極低音で声帯をブツブツさせた発声です。人の声区の中では一番低い声になり実際の歌ではあまり使うことのないかと思いますが、このエッジボイスを出せるようになることによって少ない息で発声することができ結果的に高音が出やすくなります。
ミックスボイスって何?
前項でもご紹介した通りヘッドボイス(頭声)とチェストボイス(地声)を混ぜ合わせたものをミックスボイスと言います。
5つの声区の中の真ん中にあたり、ミドルボイスともいれてます。 ヘッドボイスとチェストボイスをただ混ぜ合わせるだけではなく、この2つの良いところ取りしたものというイメージを持っていただければと思います。
具体的には、ヘッドボイス(頭声)のような美しい繊細な声を持ったままチェストボイス(地声)が出せるかチェストボイス(地声)の強さを保ちつつヘッドボイス(頭声)が出せるようになるかということになります。
そのためにミックスボイスという中間の声質で発声する方法があると思っていただければと思います。
ミックスボイスを取得するメリットとは
無理に地声で高い音を出そうとすると、無意識に顔や喉などに力が入って声が枯れたり声がひっくり返ったり、喉を痛める事があります。
ミックスボイスを取得することで、その様な喉の負担を減らす事ができるので、カラオケやライブで長時間歌っても喉が疲れにくくなります。 かつ、キレイな高音を出す事ができます。
ミックスボイスはどうやって出す?
ミックスボイスを出す練習として、たくさんの方法があります。
・リップロールをマスターする
・ハミング(鼻腔共鳴)を使って出す
・腹式呼吸を使って出す
・喉を開く
・声帯をしっかり閉じて出す
などがありますが、ミックスボイスを出すために1番出しやすい練習、近道となるものということで“リップロール”をオススメします!
今回はミックスボイスを出せるようになるための練習方法としてリップロールをご紹介していきたいと思います。
リップロールをマスターしよう!
リップロールとは、リップ(唇)をロール(巻く)ということなのですが、文字唇をしっかり閉じてそこに空気を強く早く吐き出す方法です 。
日常でリップロールを使う事はなかなかないと思うので、出来ない方もいるかと思います。
初めてから長く出来なくても大丈夫です。次の手順で練習してみて下さい。
1. まずはスイカの種を吐き出すようにプップップッと練習をしてみてください。
その時に実際音(声)を出してもいいですし、音(声)を出さずに唇の破裂音だけで良いです。 1音1音しっかり出来る様に練習してみましょう。
2. 1ができるようになったら、ちょっと長めにブーブーブーという練習につなげてみましょう。
3. 2が出来るようになったら、さらに長めにブーーブーーブーーと練習し、どんどんご自身ができる長さに長く長く挑戦してみましょう。
※1〜3の練習する際、音階をつけずにやっているのですが、次は音階をつけてやってみましょう。 4. どの音階でも良いのですが1音だけ音に合わせてやってみましょう。
5. 4が慣れてきたらこの音の量を増やします。5音増やしてぜひリップロールをやってみてください。
6. さらに慣れてきたら、音を高くしてやってみましょう。
7. もっと高めの音にも挑戦してみましょう。
最初はいきなりやると体がビックリしてしまうと思うので自分の無理ない範囲から練習し、リップロールに慣れてきたら高い音にも挑戦するようにしてみてください。
なかなか上手くいかないという方は・・・
ここまでやってみてしっかり唇を閉じてるし、息をしっかり入れてるのに
・全然上手く出来ない
・長く続かない
・音をつけると上手く出来ない
という方、とっておきの裏技があります!
それは、“口角を上げてリップロールをやること”です。 口角を上げることでたちまちリップロールが出来やすくなります。 何も使わず口角を上げてやろうとするとやりずらいと思いますので、自分の手を使って両方の口角を強制的に上げた状態でやってみて下さい。
見違えるようにリップロールが出来るようになります!騙されたと思ってやってみてください! 人の骨格だったりリップロールの出来具合によって効果が変わってくるので、口角の上げ具合も強く上げたら緩く上げたりと色々試しながらやってみて下さい。
手で口角を上げて出来るようになったら、次は手を外してもできる様に練習をしてみてください。
音程をつけてリップロールが出来るようになったら、ぜひ自分が歌ってみたい歌や高くて歌うのを断念した曲を“リップロール”で歌ってみて下さい。
その練習を繰り返すことで、歌詞をつけて歌った時に音が出やすくなりますし、高い音も繊細にきれいに出しやすくなります! ぜひ試してみてください。
リップロールの効果が特にわかりやすい人
・喉が閉まって苦しい
・喉が痛くて苦しい
・大きい声なら高い音が出るけど小さい声で高い音を出せない
という方です。
また、男性は元々太い腹式呼吸で呼吸をしていることが多いので、太い声が出やすく高い声を細く出すことが難しいのですが、リップロールを使ってミックスボイスをやると効果がわかりやすいと思います。
女性でも『太くて重たい声で高音が出にくい』と言う人もリップルロールを行うことで肩の力や喉の力、顔周りの筋肉がほぐれて高い声やミックスボイスがきれいな状態で出やすくなります。
まとめ
ミックスボイスを出すための練習のリップロールは自宅でも近所を気にせずにできると思います。 空いてる時間や歌う前の発声練習として取り入れてみて下さい。 毎日少しずつでも続ける事で必ず出来るようになります。 ぜひ、やってみて下さい!