ギターを始めたばかりの方や久しぶりに弾く方にとっては練習するとすぐに指が痛くなってしまいます。私もギター初心者の頃に指が痛いと感じながらも弾いていました。
何か良い対処方法はないのだろうかと。今回はギターを長く練習したい方もいる中でどうすればよいか原因も含めて指が痛い時の対処方法を解説いたします。
指が痛いと感じる原因
根本的な原因は押弦する側の指の皮膚が柔らかく同じ箇所に負荷がかかり続ける事で指が痛いと感じます。エレキギターやフォークギターの弦は鉄製で出来ていて細くて硬いです。
その為、ギターを弾き始めの頃は金属で出来た弦が指に食い込み指が痛いと感じるのです。コードを押さえる際、初心者の方であれば同じコードを何度も練習します。
特に開放弦を使用したローコードでは指先を起こして押弦する為、同じ箇所に負荷がかかり続ける事になります。
そして、エレキギターのテクニックでは指を滑らせて使用するスライドや弦をベンドするチョーキングも行い続けると指が痛いと感じます。ギターを弾いて指が痛い状態が続くと皮膚が擦り切れたりマメができ、さらに痛くなってしまうのです。
又、ギター初心者の方によくある傾向として必要以上の力での押弦や右手でコードストロークを行いがちな為、指が痛いと感じます。
まだ感覚的にギターを弾く力加減や押弦するコツを掴み切れていないので指が痛い状態になりやすいのです。
対処方法
ではここからは指が痛い時の具体的な対処方法をいくつかお伝えいたします。
① 硬い皮膚を作る
ギターをコンスタントに弾いていれば指にも負荷がかかり続けます。
押弦した所は指を守ろうとして皮膚が徐々に厚く、硬くなってきます。
そうなれば指に弦が食い込みにくくなり痛いとあまり思わなくなってくるので良い対処方法になります。
始めの内はギターを弾いていく事でマメが出来る事もあるでしょう。
そんな時は一旦練習を控えて押弦しない右手側で出来るトレーニングだけを行い、指が治ったらまた再開しましょう。その方が何もしないより効率が良いです。
又、何回か指にマメが出来てもその分、指が硬くなり丈夫になるのでご安心ください。
指が痛い時の対処方法としては自然的で少し時間はかかりますが、ギタートレーニングを継続していきながら丈夫な指を作っていきましょう。
もちろん長い間ギターを弾かなければ指の皮膚は再び元の状態に戻ります。
② 弦の太さを変える
現在使用している弦の太さよりも細いゲージに変えるという対処方法です。
弦は太ければその分押さえる力も必要になるのでゲージは指の痛みに関係しています。
特にアコースティックギターの方がエレキギターの弦に比べ太い為、より指が痛いと感じます。
もしかしたらご自身の握力に合わず無理に押弦しているかもしれません。
なので手がやたらと疲れたり指が痛いと感じている方は対処方法の1つとして考慮しましょう。
正直なところ1ランク太さを下げるだけでも押弦する力は減るので押さえやすく指が痛いのを多少なりとも抑える事が出来ます。
私のおすすめはアコースティックギターならエキストラライト。エレキギターならスーパーライトを選ぶ事です。
細めになりますが一度試してみると良いです。
有効な対処方法と言えます。
③ 弦高を下げる
弦高とは弦からフレットまでの幅の事です。
弦高が高ければ高いほど張力が強くなり押さえる力がその分必要になるので強く押弦する事で指が弦に食い込みやすくなります。
弦高が高いと音が大きく響くのでアコースティックギターはエレキギターに比べ高めに設定されている事が多いのはその為です。
なので対処方法として逆に弦高を下げてあげれば張力が弱まり押弦する力を抑えられます。
その分弦が指に食い込みにくくなり指が痛いのを軽減しますし手も疲れにくくなります。
アコースティックギターもエレキギターも弦高調整は行えますので指が痛いと感じている方は試す価値はあります。
又、元々のギターの弦高が標準でも高くなってしまっている場合があります。
そこにはネック反りが関係しています。
ネック反りには順反りと逆反りの2種類があります。
どちらも良くない状態になりますが、弦の張力により弦に対し弓なりにネックが曲がってしまう順反りは症状が酷いと弦高が高い事に繋がります。
ネック反りの症状が出ている場合もアコースティックギターとエレキギター両方とも調整が可能な為、こちらも一度調べてみましょう。
症状が改善されれば指が痛いと感じにくいですし何よりもギターが弾きやすくなる為、対処方法の1つになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はギターで指が痛い時の対処方法について解説いたしました。
ギターを弾いていく上で多少なりとも指が痛い事はしょうがない部分でもありますが、参考にして頂く事で少しでも指が痛いのを軽減できストレスなく演奏する事が出来ます。
私自身挙げた対処方法を過去に全て試しましたが、どれも効果的でした。
又、アコースティックギターとエレキギターでも指が痛い度合いが違うのもお分かり頂けたと思います。
今回の対処方法を参考にこれからのギターライフに活かしてもらえれば幸いです。
この記事の筆者
中山 恭平(KYOUHEI NAKAYAMA)
静岡県出身。
15歳よりエレキギターを始め大学入学と同時にバンド活動をスタートさせる。地元で開催されたバンドコンテストやフェスティバルなどに出演し、グランプリや個人賞などを獲得。
卒業後、上京し都内を中心に積極的にバンド活動を行う一方、様々なアーティストのサポートなどで、Zepp Tokyoや渋谷公会堂などのホール、さらには海外のツアーを経験し、セッションイベントでのサポート演奏も行う。