ギターを始めてからある程度、期間が経つのになかなか上手くならないなぁと感じている方も多いと思います。
僕もギターを始めたての頃はなかなか上達せず悩んでいたのを今でも覚えています。 そんな方の為にも今回はギターが上達しない原因が一体何処にあるのかをお伝えしていきたいと思います。
目次
練習時間の関係
皆さんは普段どれくらいギターに触れて練習をしていますでしょうか?
実はある程度弾けるようになる為には練習時間が大きく関係しています。 ギターを始めたての頃はギターを購入し手に入れる事で満足してしまいがちです。
その為、買ったはいいけどギターにあまり触らなくなるという方も多いのではないでしょうか。 又、教室に通い始めた方でも入会した事だけで満足してしまい、レッスンの時間だけで大丈夫だ、という安心感からそれ以外の時間は全くギターに触れないという方もいると思います。
でもやはりそれだけではなかなか上達が見込めません。
ギターを始めてからある程度弾けるようになるには、ある一定期間の練習量が必要になってきます。 ある一定期間の練習量という所になってくるので個人差はありますが、形になるまではそれなりの時間はかかるという事です。
一日にたくさん練習したからといってすぐに上達するわけではありません。 特にギターを始めて間もない頃は、その日練習して出来た事でも翌日には出来なくなっていたりする事がよくあります。
僕もそれはギターを始めた当初もの凄く感じてました。 なので、出来なくなってしまった所を出来るように練習するというように同じ事を何度も繰り返していくのです。
練習し続けていてもすぐには上手くならないので、多くの方がギターが上達してくる前の段階で諦めてしまうのですが、ある一定の練習量に達してくると少しずつ弾けてギターが上達していきます。 諦めずに練習をしていく事が大切なのです。
日々の積み重ねの関係
先程伝えていった内容にも繋がってきますが、ギターをどれだけ弾いたり練習を継続していったかで上達に差が出てきます。
出来る限り30分とかでもいいので毎日弾いた方が良いのですが、難しいという方もいると思います。そんな方はあまり期間が空きすぎなければ2日に一度や3日に一度でも大丈夫です。 ただ大事なのは練習スパンをなるべく保ち、習慣化していく事です。
毎日ギターを弾いていてもただダラダラと弾いていてもあまり意味がないので、その日行う事を決めて集中して取り組む事です。 逆に短い時間でも集中する事が出来なければ、練習を控えた方が良いでしょう。
ギターを弾く時間が短くても集中して取り組めば、練習内容の質が高まり、とても意味のある物になってきます。 そしてその積み重ねが時間と共に膨大な時間となり、弾けなかった所が弾けるようになってくるのです。
練習内容の関係
そもそも行っている練習内容そのものが今の自分のレベルに合っているのかどうかという点もギターが上達しない原因の一つに考えられます。 詳しく述べると、その時のレベルに見合った練習内容が行えているか否かという所です。
新しいテクニックやフレーズ、曲などを何度練習しても弾けないという場合、自分のレベルと比較すると差が大きすぎている事があります。 その時に無理矢理弾こうとしても壁が高すぎるが為に乗り越えられず、ギターがなかなか上達していきません。
いくら練習しても時間のムダになってしまうのです。 そのような壁に当たった時は、習得するテクニックや曲のレベルを一歩下げてみると良いでしょう。一歩下げても壁に当たればさらにもう一歩下げれば良いのです。
ギターが上達していくには階段を上って行くのと同じです。何段も急には上がっていけないですよね。一気に何段も飛ばして上がろうとするよりも一段一段上がっていった方が結果的に楽に上がれるはずです。
なので適宜、練習内容がご自身にとって合っているのかどうか確認しながら行うよう心がけてみてください。 それにより内容が正しいか正しくないのかの判断が出来てくれば、少しずつ結果が出てくると思います。
目標を定められている否かの関係
ギターが上手く弾けるようになる為には、上記のように一つ一つのテクニックの習得やコードを覚えていかなければなりません。 そうしなければ弾きたい曲があったとしても必ずつまずいてしまうからです。
次はそうした点から、しっかりとした順序立てが行えているかどうかという所を見て行きましょう。 まず、今の自分には何が出来ていて何が出来ていないのかをしっかりとアナライズした上で上達する為のプロセスを踏めているかどうかが重要になってきます。
そこから出来ていないものがあれば、「いつまでにこのテクニックが出来るようになる」だとか「いつまでにこのコード1つは覚えよう」などといった目標を定めていく事で、その都度練習する内容も明確になり、一つ一つの課題をクリアしていく事で前に進んで行くのでその事が上達していく事に繋がっていきます。
なので、なかなかギターが上達しないと感じている方は一度アナライズしてみて練習内容をしっかりと決めて行ってみると良いでしょう。 例えば、もしコードストロークで弾いてみたい曲があったとすれば、どれくらいのコードを覚えて弾ける必要があるのか。 その曲のリズムの理解がどれだけあって何を理解する必要があるのか等、、、。
それが分かれば自ずとその日その日の練習内容の意味が分かりモチベーションも高められるので効率良くギターを弾いていく事が出来ます。
基礎練習の関係
基礎練習を日々行っている方とそうでない方とでは上達に少なからず差が生まれます。
その時その時で好きな曲ばかりを弾いてないでしょうか? 心当たりのある方や、上達に伸び悩んでいる方は今一度基礎練習をしっかり行っているかを確認してみましょう。 基礎がしっかりと身に付いていないといろいろな曲を挑戦するにも応用が利かず、スムーズに曲を弾く事が出来なかったりある程度の形になるまで曲を弾ききれないといった事になってしまいます。
ですが安定した基礎を作るには基礎練習を繰り返し行い続けて行く事で得られます。 ピッキング時に右と左のタイミングがちゃんと合っているかどうか。 スケールはしっかり把握出来ているかどうか。
右手をしっかりとコントロール出来ているかどうか等、、、。 基礎練習はその時出来たからといってその内容は終わりではなく、出来ている事を何回も行い続けていく事で意味があります。
なので苦手なテクニックやリズムがあれば克服出来る為の基礎練習を決めてなるべく行うようにしてみてください。
フォームの関係
先程の基礎練習の関係と重なる点もありますが、上達を妨げているものの一つにフォームが大きく関係しています。
自分が弾きやすいような弾き方でも間違った弾き方というものがあります。 その時弾きやすくてもテンポが変わったりフレーズやリズムが変わると途端に弾けなくなるという方はフォームを見直す必要があるかもしれません。
左手のフィンガリングを例にすると、バタつきが大きいとゆっくりなテンポでは弾けても速いテンポではムダな動きが多すぎてミスが増え、速く弾く事は困難になります。
右手のストロークを例にしてみても、テンポの速い曲になると、ピックが落ちないよう変な持ち方に無意識に変わってしまいムダな力が右手に加わる為、結果速く弾けなくなったり良いを出せなかったりしてしまうのです。
そうならないようにする為には無理に弾けない曲を速く弾くのではなく、まずはゆっくりなテンポからスタートして確実に弾けるようになるまでじっくり練習する事をおすすめします。 フォームというのはギターが上達しない原因にそれだけ大きく関係しています。 なので再度ご自身の演奏フォームが正しいものなのかどうかを鏡などを使って確認してみると良いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 今回はギターが上達しない原因とは?について解説していきました。 ギターを始めてもなかなか上達しないと感じている方は是非今回の内容を参考に見直してみてはどうでしょうか。
原因は必ずあるはずなので、当てはまるものがあれば、その項目ごとに改善して頂けたらと思います。
フィールドミュージックスクールギター講師。
都内を中心に積極的にバンド活動を行う一方、様々なアーティストのサポートなどで、Zepp Tokyoや渋谷公会堂などのホール、さらには海外のツアーを経験し、セッションイベントでのサポート演奏も行う。