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どうすればカラオケで高い声が出せるの?高い声を出すコツ!

2020/02/09

  • ボーカル教室

ボーカル淵岡講師プロフィール hightonevoice

 

こんにちは!フィールドミュージック ボーカル講師の淵岡です。

 

今回は、高い声の出し方をテーマに「高い声を出すコツ」やご自宅でも簡単に出来る練習方法などをお伝えできればと思います。

 

カラオケなどに行って曲を歌うとき「もっと高い声が出ればなあ〜」とか、「好きな歌手みたいに高い声を出してみたいな」とか、「キーをオリジナル(原曲)のまま変えずに歌うことは出来るのかな?」など、“今よりも高い声を出してみたい!”と思われる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

 

私が教えている生徒さんたちも歌に関するご要望やお悩みで多いのが「キレイに高い声を出したい!(今よりも音域を広げたい)」というものです。

 

歌を歌うときに高い声を出そうとすると必要以上に力んでしまったり、頑張りすぎてしまって声が出なかったり、また声がかすれてしまって自分の出したい音程に届かなかったり・・・そういうことって誰でもあるのではないでしょうか?

 

誰でも楽に高い声を出せるようにポイントを3つに分けてお伝えしたいと思います。ぜひ試してみてくださいね。動画でも解説してみたのでそちらも参考になさってください。

 

目次

1、口の開け方

ポイントの1つ目は、口の開け方です。 口の開け方で高い声が出るの?と思われる方も多いかと思いますが、口の開け方を意識することで声量アップ、音域が広がる、滑舌が明瞭になる…など良いことがたくさんあります。

 

歌うときの滑舌を良くするには

 

口の開け方といっても人それぞれ口の大きさや形が違うので、鏡を用意して自分の口がどのように開いているのか、悪い癖は無いか、など確認しながらやってみてくださいね。

 

口の開け方で大事なことは、「口を縦に開く」ことです。口を横に開いてしまうと、喉が閉まり平たい声(音)になり高い声が出づらくなります。

 

ぜひ、歌を歌うときには「口を縦に開く」ことを意識してみてください。 口を縦に開けるときに気を付けるポイントは「軟口蓋(なんこうがい)」と呼ばれる部分を上に引っ張ることです。

 

★軟口蓋とは

 

普段あまり意識することのない部分ですが、この軟口蓋を上に引っ張る(上げる)事で高い声が出しやすくなりますので、ただ口を縦に開くことだけではなく軟口蓋を上げることを意識してみてください。

 

軟口蓋を上げるのに最適な練習が「あくび」をすることです。 あくびをするときは軟口蓋が自然に上がっています。ですので、あくびをしてみて軟口蓋が上がっているか確認してみてください。

 

そして、「あくび」をしながら“ア~ァ”と声を出してみてください。この時の声は低い地声ではなく、少し高めの声を出してみてください。このとき出る声は、頭声になっていると思います。その声をコントロールして最終的には音程をつけていきます。

 

2、呼吸の方法

呼吸の方法で大切なのは、息を「吐き切る」ことです。

 

私たちは小さな頃からラジオ体操や体育の授業での準備運動などで「息を吸って~吐いて~深呼吸~」という掛け声を聞いて育っているせいか深く呼吸をしようとすると息を吸うことから始めたり、息を吸うことが大切だと思いがちですが、歌を歌うときに大切なのは「息を吐く」ということです。

 

もちろん、吸うことも大切ですが息を吐く動作を整えるだけで歌声が劇的に変わります。 まず、歌声のエネルギーになる空気をたくさん吸うためには息をしっかり吐き切らないといけません。

 

そして、歌声も息を吐く時に音が出るので息の吐き方が重要になります。 ですので、息をキレイに吐くということが「(キレイに)高い声を出す」ことにも繋がっていきます。

 

吐き方としては、前項で行なった口の開け方で口を縦に開け軟口蓋を上げます。そして、上がった軟口蓋に沿うように息を吐きます。

 

実際に2つの呼吸を比べてみると・・・

どうでしょうか?呼吸の違いがお分かりいただけたでしょうか? 軟口蓋を上げて軟口蓋に沿うように息を吐いて吸うと、息が深く豊かな呼吸をすることができます。

 

この呼吸は、横隔膜も下がりますし、喉も開いてリラックスした状態になっています。 逆に、口を横に広げたまま前に息を吐いて吸うだけでは、浅く平たい呼吸になります。良くない呼吸を続けるとだんだんと支えも浅くなり高い声が出づらくなります。

 

3、口の開け方と呼吸の仕方を意識して声に出す

最後に、これまでやってきた「1.口の開け方」と「2.呼吸の仕方」の両方を意識して実際に声(音)を出してみます。

 

口のことや呼吸のことを意識しないで声を出すと芯のない平たく浅い声になります。

ですが、口を縦に開け「軟口蓋」を上げて、そこに息を当てるように意識して声を出すと、芯のあるしっかりと通る声になります。実際に動画で確認してみましょう。

 

声の出し方の違い

声質が変わっただけで高い声を出すことは無縁のように思えますが、この声の出し方は「高い声を出す」ということにも役立ちます。

 

高い声を出そうとすると力が入ったり、かすれたりして思うように出ないという方、まずは「口の開け方」と「呼吸の仕方」を意識してみてくださいね。 これまでの内容を意識して声を出してみると・・・?

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、「高い声の出し方」というテーマをお伝えしてきました。 やはり、高音がキレイに歌えるというのはカッコいいですし、誰しも憧れがあると思います。

 

最近のJ-POPを聴いていますと、男声ヴォーカル曲のキーの高さに驚きます。 女性の私も歌いながら“高いな!”と感じる部分がある曲が多くなってきた印象があります。

 

色々な理由はあると思いますが、きっと高い音への憧れがあって、それがアーティストの作る曲に反映されているのではないでしょうか。 それだけ高い声や高いキーの曲というのは需要があり人気があるということですよね。

 

ですが、高い声といっても人それぞれ声域が違うので出せる音域には限界があります。人によって高い音(低い音もですね)というのは違ってきて当然なのです。

 

注意しなければならないのは、高い声を出すことだけに固執してしまい低音域や中音域の練習を疎かにしてしまうことです。 高い声というのは、口の開け方や呼吸の仕方など基礎をしっかりと習得した発声の延長にあるスキルです。

 

なので、低音域や中音域の練習をせずに高い声がキレイに出ることは有り得ないのです。低音域や中音域の練習の仕方についてもまた違う機会にお話しできればと思います。

 

発声に活かす発音のコツ~母音編~

とは言え、先ほども言いましたが高い音に対する憧れをモチベーションに変えて練習を重ねることは大切なことです!

 

ご自身のスキルアップのために、まずは今日お話しした練習方法を取り入れて、キーが高いから歌えないと諦めていた曲にも挑戦してみてくださいね。

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