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チェストボイスって何?チェストボイスの出し方とコツ

2021/05/23

  • ボーカル教室

チェストボイス
「力強い声を出したい」「声量を上げたい」「音域を広げたい」と思っている方は多いのではないでしょうか?
チェストボイスは歌の中で一番多用されおり、声の土台、基礎となる発声方法です。
歌が上手くなりたいと思っている方は、ぜひチェストボイスから練習することをお勧めします。
そこで今回は、チェストボイスの出し方とコツについて詳しくご紹介していきたいと思います。

この記事を書いた人

フィールドミュージック講師  淵岡 舞衣


チェストボイスとは

“チェストボイス=地声”と認識している方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、チェストボイスと普段話す声とでは出し方が全く違います。
普段話している声は自然に出しているしゃべり声のことです。
チェストボイスとは、ミックスボイスで説明している5つの声の種類、声区のうちの1つで、胸声(きょうせい)といわれ、しっかりと胸に響かせる発声方法のことです。
話し声と歌声が全く違うというのは、発声法が異なるからということなのです。

チェストボイスのメリット

発声の基礎となるチェストボイスですが、では、チェストボイスを習得するとどんなメリットがあるのか?を解説します。
声量が上がる
声帯閉鎖の筋肉を鍛えることで太く力強い発声ができるようになります。
胸腔に響かせることにより、声量も上がります。
喉が枯れにくくなる
正しい発声方法を習得することができるため喉への負担を減らすことができ、長時間歌っても喉が痛くなったり枯れにくくなります。
高音が出しやすくなる
発声の基礎となるチェストボイスを鍛えることにより胸腔で声を響かせることができるようになり、低音域だけだなく高音域も出しやすくなります。
表現力が豊かになる
力強く歌う、囁くように歌うなど強弱を使い分けたり、抑揚をつけて歌うことができるようになるります。
力強い発声ができるようになることで、歌詞もはっきり歌えるようになります。

チェストボイスの出し方

チェストボイスを出すコツは「喉を開く・声帯を閉じる・胸腔に響かせる」の3つあります。
感覚をつかむまでは難しく感じるかもしれませんが、何度も繰り返し行ってみて下さい。

1.喉を開く

喉を開くということは、ただ口を大きく開けるということではありません。
口の奥のスペースを広く確保するということです。
喉を開く方法は、
①上下の歯が奥まで見えるよう口を開ける
②口の開く大きさは指1.5本くらい
③舌の力を抜いて下の歯の上に広げる
③の状態で息を吸うと口の奥まで空気が届き、喉の奥が涼しく感じます。
これで喉の開きが感じられると思います。
あまりよくわからなかったという方は、あくびをしてみて下さい。
あくびをするために口を大きく開けた際、舌の根本(舌根)が自然に下がり喉の奥に空間ができるのがわかると思います。
その状態が喉が開いているということです。

2.声帯を閉じる

声帯とは、喉仏の奥にある2枚のひだ(粘膜)のことです。
喉の奥にある2枚のひだ(粘膜)がくっついている状態を声帯が閉じている(声帯閉鎖)といいます。
ー声帯を閉じる方法ー
①口を開けて息を吸う
②は~と息を優しく吐く
※のどに力は入れず、リラックスした状態で
③は~と息を吐いている途中で息を止める
※喉に力を入れて止めるのではく、腹圧をかけて止めるイメージです。
①~③を繰り返すことで声帯が開いたり閉じたりする感覚を感じられると思います。

3.胸腔に響かせる

息を止めて声帯を閉じる感覚をつかめたら、できるだけ低い音域から「あー」と発声してみましょう。
この際喉や肩に力が入らないようにリラックスして発声するのがポイントです。
声帯を閉じた状態で「あー」と発声すると、濁点が付いた「あ゛ー」になると思います。
この唸り声のようなブツブツさせた発声をエッジボイスといいます。
エッジボイスで声帯を閉じた状態で発生する感覚がつかめたら、その状態をキープしたまま徐々に口を大きく開いてみましょう。
濁点のついた「あ゛ー」から澄んだ「あー」に変わるのがわかると思います。
出した声をまずは鼻腔で響かせます。
鼻腔で響かせた声を胸に向かって落とすイメージで発声してみましょう。
その際、自分の胸に手を当ててみてください。
振動していることが確認できると思います。
振動していたら、正しくチェストボイスが出せているということです。

チェストボイスのコツ

チェストボイスの出し方の練習をしても上手くできないという場合の注意点をご紹介します。
もし上手くいかないと感じている方は参考にしてみて下さい。

喉で歌わず胸腔で響かせる

喉で歌ってしまうと喉に余計な力が入り喉を傷めてしまいます。
しっかり声帯を閉じ、胸に響かせるように発声しましょう。

口周りや肩の力を抜き、リラックスした状態で

歌う際、自分の身体は楽器だと思ってください。
良い声を出すためには身体に響かせることが大切です。
身体のどこかに力が入っていると声の響きが悪くなってしまいます。

喉仏は常に下がっているイメージで

喉仏が上がっていると口の奥の空間が狭くなり、十分に喉を開くことが出来ません。
歌っている際、顎が上がってしまうと喉仏も一緒に上がってしまうので顔はまっすぐ前を向くようにしましょう。

良い姿勢で

猫背で歌うと喉を傷める原因になります。
猫背になると気道が曲がってしまい、その状態で歌うと気道の曲がったところに息が当たり摩擦が生じ、摩擦が生じたことにより水分が揮発し喉が枯れるてしまいます。
空気を通りやすくするためには、腰から頭まで一直線になっていることが良い発声ができます。

チェストボイスの練習曲

チェストボイスの出し方に慣れてきたら、実際に曲を使って練習してみましょう。
練習曲にオススメなのは、キーが低くスローテンポな曲です。
男性ボーカリストの曲と女性ボーカリストの曲の例をご紹介しますので、参考にしていただければと思います。

【男性ボーカリスト】

コブクロ / 桜
低音が魅力の黒田さんがメインボーカル。
全体的に低い音域なので気持ちの余裕をもってリラックスして歌えると思います。

福山 雅治 / 桜坂
桜の季節の定番曲。
誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
低音ボイスといえば福山雅治さんを思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか?
サビもそれほど高くなく全体的に低めのキーで歌いやすいです。

明日があるさ / ウルフルズ
昭和の大スター、坂本九さんのカバー曲。
CMでも使われていたこともあり、誰もが聞いたことがあり、幅広い年代から支持されています。
同じフレーズと同じテンポが繰り返させているため、低音の練習に集中できます。

【女性ボーカリスト】

一青窈 / ハナミズキ
一青窈の代表曲の一つ。
ハナミズキをモチーフに映画化もされている。
サビの一部分が高いものの、全体的にゆったりしていてキーが低めな曲で歌いやすいです。

中島 みゆき / 糸
たくさんのミュージシャンがカバーしている有名曲。
中島みゆきさんは歌唱力が高く、中低音にとても魅力があります。
一部高音分がありますが、音域はそれほど広くはなく、音程もシンプルで覚えやすく歌いやすい楽曲です。

あいみょん / 君はロックを聴かない
ミディアムテンポで高音も少ないので声の低い女性も歌いやすいと思います。
サビの最後の部分が少しキーが高いので無理をしないようにしてください。

まとめ

チェストボイスを練習することは、すべての発声法のトレーニングとなります。
しかし残念ながら、簡単に習得できるものではありません。
毎日継続することがとても大切です。
毎日と聞くと大変と思うかもしれませんが、一日5分から気軽に始めてみてください。
歌声の変化を感じられるようになると思います。

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