ドラムを叩きたい!と思われる方のきっかけの中でもドラムで好きな曲を叩きたい!という方は多くいらっしゃるかと思います。
しかしドラムの練習してもなかなか目標まで上手くならないという方も多くいらっしゃるかと思います。
ではどれくらい練習すればある程度ドラムが叩けるようになるのでしょうか? 今回は、好きな曲を叩けるようになるにはどれくらい時間がかかる?というテーマで解説していきます。
目次
曲の難易度
好きな曲といってもその難易度はそれぞれです。
簡単な曲ですと、基本の8ビートといくつかのフィルインをマスターすれば叩ける曲もあるかと思いますが、そんな簡単な曲はほぼありません。
一般的に出回っている曲のドラマーはそれなりの技術を持っていると思うので、わざわざ簡単な事だけで曲を叩くことはまずありません。 少なからず自分が持っている技術の7〜8割程度の技術を持って叩いているのが普通です。
ですので、今回はある程度のことは叩けるようになるにはという観点からその技術を習得するにはどれくらいの時間がかかるのかということをお話ししていきます。
求めるスキルを身につけるまでのおおよその時間
ある程度の技術を習得するまでの時間といっても人それぞれです。
1つのフレーズを練習するにも数時間でできる人もいれば何日もかかる人もいます。
ですのでこのくらいの技術を習得するのにかかる時間ではなくその技術に対してどれくらいのクオリティーを求めるかでかける時間は変わってきますので、求めるクオリティーに対して最低限このくらいは練習時間をかけてくださいという事でお伝えします。
独学で技術的な事を重視しない場合
独学でドラムをやっていてとりあえず自分が叩きたい曲が形になればいい!という方はリズムキープや表現力などを重視しなくても良いので、必要最低限の技術があれば叩けるかと思います。
この場合1番ネックになるのがテンポです。
いくらクオリティーは求めないといっても手足を早く動かすのにはちょっと時間がかかります。 とはいえ、BPM150から160くらいのテンポであれば毎日1時間練習したとすれば半年くらいで叩けるようになるかと思います。
トータルの時間では120〜150時間といったところでしょうか。
専門学校などで習った方と同じくらいのレベルを求める場合
専門学校を卒業したくらいのレベルを求めるならばある程度、手足も動き楽譜なども理解しているくらいのクオリティーになります。
YouTubeなどで叩いてみた!のような動画を投稿している方の多くはこの程度の技術は持っているのではないでしょうか?
だいたい専門学校に通う時には毎日2〜3時間くらいは練習しているのではないでしょうか? となれば3時間×週5日を目安にすると月に60時間、年に720時間となり2年間通うとすれば約1500時間くらいになります。
プロレベルの技術を求める場合
どんな音楽もすぐに叩ける或いは少し練習すれば叩けるくらいのレベルと読譜力、表現力、あとはアレンジやセッションなど手足を自由にコントロールできるようなクオリティーを求めるならば相当の時間はかかるものと思ってもいいでしょう。
他の人がドラムを叩いている所を見ると叩けそうと思う事もあるかも知れませんが、私が専門学校に入学した際に先生から『プロになりたければ10000時間練習しろ!』と言われました。
えっと思われるかもしれませんが、どんなものでもプロと呼ばれるような人は並大抵の努力ではなかなかなれないものです。 私が実際にプロとしてドラムの仕事をしてきてあの時先生に言われた事は間違ってはなく、それくらいの練習量はやってきたと思います。
10000時間と言えば毎日5時間練習したとしても約6年近くかかります。
まとめ
ドラムは誰でも気軽に楽しめる楽器ですが、突き詰めればそれだけ奥が深い楽器でもあります。
今回はどれくらいで好きな曲を叩けるようになるかという点でお話ししましたが、少しでもこれを参考に目標を立てて貰えればと思います。
フィールドミュージックスクール代表。 都内音楽学校にて本格的に学び、卒業後は石川さゆりのツアーサポートはじめ薬師丸ひろ子、葛城ユキなど数々のアーティストのレコーディングやテレビ出演、コンサートツアーなどスタジオミュージシャンとして活動する。