こんにちは。
フィールドミュージックスクール ドラム講師の森田です。
今回は、「ドラムのフィルインでタムやシンバルに移動するとリズムが崩れる」という方にその原因と対策をご紹介していきたいと思います。
ドラムでフィルインを叩く際、同じ音だけでフィルインを叩くとある程度リズムをキープできるけど、タムやシンバルなどを混ぜて叩くとリズムが早くなったり遅くなったりするという方は多いのではないでしょうか?
今回は、フィルインでリズムが崩れるかたにリズムが崩れる原因とその対策をご紹介していきたいと思います。
目次
リズムが崩れる原因
これは手で叩くリズムに意識がいきすぎて拍を感じていない!事が原因です。
私は今までたくさんの生徒さんをみてきましたが、リズムがキープできない方のほぼ100%がこの拍を感じていない事が原因です。
音楽を演奏するにあたって「拍」が基準になっています。
「拍」とは、音符で表すと4分音符のことでテンポの基準もこの4分音符(拍)が基準になっています。
ドラムに関わらずギターやピアノなどの楽器を演奏する時も歌を歌う時も様々な音符の組み合わせたリズムを演奏しなければなりません。 しかし、その音符を1つ1つを感じて演奏する事はかなり難しい事です。
音楽を聴いて手拍子をする時に、歌のメロディーやドラムのリズムを叩く事はほとんどないと思います。 音楽を聞くと自然に拍(4分音符)を手拍子で叩くと思います。それはその拍が音楽の流れを作っているからです。
拍をベースに拍を感じ、その拍の上に様々な音符や休符が存在しています。 拍を感じることにより拍のズレがなくなり、拍がズレなくなればその上にある様々なリズムも安定してきます。
リズム感をつけリズムを安定させたいのならその拍を感じること。それが1番大切なことです。反対に拍を感じる事ができなければ、どんなに複雑なリズムを奏でようともそのリズムは安定しません。
リズム感を良くするチェンジアップトレーニング |
拍を感じる方法
では、どうやって拍を感じていけばいいのでしょうか?
拍を感じるといっても感じているか?感じていないか?など分かりづらいものです。
拍を感じる方法としてまず、叩きたい曲の音楽を聞きながら足で4分音符をとることです。 4分音符かどのくらいの早さか分からないという方は自分が1番とりやすい早さで結構です。
これを1曲通して行います。
しっかりと音楽を聞くと、歌のリズムやギターやベース、ドラムなど様々なリズムが聞こえてくるかと思います。 これを行うことによって4分でリズムをとる感覚と音楽をしっかりと聞くという2つのスキルが身につきます。
これを意識しなくても自然とできるようになれば完璧です! それができるようになったら今度は、叩きたいフィルインのリズムをスネアドラムだけで叩きます。
この時、足の4分音符を意識しながら叩けるようになりたいので、先ほど行った音楽に足を4分音符でキープしつつ叩いていきます。 まずは、足だけ4分音符で足踏みし、4小節に1度くらいの割合で足踏みをしながら叩きたいフィルインのリズムを入れます。
これを繰り返していきます。
足でリズムをとる事と叩きたいリズムをを手で叩くことの2つの事を同時に行う事で格段にむずかしくなりました。 手のリズムが入っても足踏みしていたリズムが崩れないようにしっかり叩いていきます。
意識は常に足の方に向けてください。 そこまで出来てきたら手のリズムを曲で叩く通りにタムやシンバルに移動して叩いてみてください。 これも先ほど行った足踏みと足踏みしながらフィルインとを繰り返し叩いていきます。
スネアドラムで叩いた時とは違い移動が伴うと更にリズムが崩れやすいのでやはり「拍」を意識して叩いてみてください。 ここまでしっかりと拍を意識しながら叩く事ができたら、あとは4分音符で踏んでいた足をパターンに変えるだけです。
8ビートや16ビートのパターンからフィルインに行くときに崩れやすいので、そこもしっかりと4分音符を意識できるよう叩いてみたください。 拍を感じる事でリズムは必ず安定するはずです。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は「ドラムのフィルインでタムやシンバルに移動するとリズムが崩れる」という方にその原因と対処法をお話ししてきました。
ドラムに限らず「リズムが安定しない」という原因はいくつかありますが、この拍を感じる!事ができればリズムはずいぶん安定するかと思います。
また、叩く曲のフレーズだけでなく、いろんな早さやいろんなリズムで試して行くと自然に拍を感じることができ流ようになりますよ。
頑張ってください!!
フィールドミュージックスクール代表。
都内音楽学校にて本格的に学び、卒業後は石川さゆりのツアーサポートはじめ薬師丸ひろ子、葛城ユキなど数々のアーティストのレコーディングやテレビ出演、コンサートツアーなどスタジオミュージシャンとして活動する。