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エレキギターの弦の太さの種類

2021/03/30

  • ギター教室

ギターの弦

こんにちは。フィールドミュージックスクール ギター講師の中山です。

 

今回は、エレキギターの弦の太さの種類についてお話ししていきたいと思います。

 

皆さんはエレキギターの弦を交換しようと思って楽器屋さんに弦を買いに行ったけど、あまりの種類の多さにびっくりしませんでしたか? 僕は初めて弦を買いに行った時は何を買えばいいのか分かりませんでした。

 

ギターの弦といってもフォークギターやクラシックギターの弦は材質などが違ってきますので、今回はエレキギターの弦の太さ(ゲージ)に絞ってお伝えしたいと思います。

 

目次

弦の太さの種類

通常エレキギターの弦は6本で1セットとして販売されていますので、弦を交換するときは全ての弦を一度に交換することをオススメします。

 

エレキギターの弦の太さには「ライトゲージ」などの比較的細い種類のものから「ヘビーゲージ」などの比較的太い種類のものまでいくつかの種類がありますが、音質や音色などに違いが出ますので演奏するスタイルに合わせて使い分けるといいでしょう。

 

また、太さの単位はインチで表記されていて、楽器店で売られているときは1弦と6弦の太さの下2桁を抜き出して「0838(ゼロハチサンハチ)」などと呼ぶことが多いです。

 

では、エレキギターの弦の細い種類の弦から順にご紹介していきます。

 

エキストラライト

エレキギターの弦の太さの中で一番細い種類の弦です。弦は細いほど柔らかくなりますので、弦を押さえるのが楽になります。

弦の太さは 1弦:0.008インチ 2弦:0.011インチ 3弦:0.014インチ 4弦:0.022インチ 5弦:0.030インチ 6弦:0.038インチ となっています。

 

スーパーライト

スーパーライトはエキストラライトの次に太い種類の弦です。初めてエレキギターを買うときはこのスーパーライトの弦をオススメします。

弦の太さは 1弦:0.009インチ 2弦:0.011インチ 3弦:0.016インチ 4弦:0.024インチ 5弦:0.032インチ 6弦:0.042インチ

 

ライト

エレキギターの弦の太さの中ではちょうど中間くらいにあたる太さで最もポピュラーな太さです。

 

主にミディアムスケール(ネックの長さが標準的なもの)やショートスケール(ネックの長さが短めのもの)などでレギュラーチューニング(標準的なチューニング)をする際によく使用されている限の種類になります。

1弦:0.010インチ 2弦:0.013インチ 3弦:0.017インチ 4弦:0.026インチ 5弦:0.036インチ 6弦:0.046インチ

 

ミディアム

ミディアムゲージの弦は少し太めの弦でレギュラーチューニングに張ると弦のテンションがかなり強くなるので、ダウンチューニング(通常にチューニングより音を下げてチューニングする)で使用されることが多いです。

1弦:0.011インチ 2弦:0.014インチ 3弦:0.018インチ 4弦:0.028インチ 5弦:0.038インチ 6弦:0.049インチ

 

ヘビー

ミディアムよりさらに太い種類の弦になります。この太さの弦はフルアコやセミアコでよく使用され3弦が巻き弦になっています。

1弦:0.012インチ 2弦:0.016インチ 3弦:0.020インチ 4弦:0.032インチ 5弦:0.042インチ 6弦:0.054インチ

 

その他にもいろんな弦を混ぜわせてオリジナルの弦を使っているカスタムゲージなどもあります。 ギターを長く弾いていくにつれてこだわりが出てきたらカスタムゲージを組み合わせるのもいいかと思います。

 

弦の太さによる特徴

ここまでご説明してきたようにギターの弦の太さには色々あります。それぞれに音の違いや弾き方の違いがありますので可能であれば一度全種類の弦を試してみて、演奏するジャンルやスタイルに合わせてチョイスするといいかと思います。

 

細い弦 太い弦
音域 低音域が出にくい 低音域が出やすい
音量 小さい 大きい
押さえやすさ 押さえやすい 押さえにくい
切れやすさ 切れやすい 切れにくい
弾いた感触 柔らかい 硬い

 

弦を交換する時期

では、エレキギターの弦の交換時期はいつでしょうか? 人によってライブを1ステージ演奏するごとに交換する人もいますし、半年近く交換しない人もいます。

 

しかし、ギターにとっても演奏者にとってもいい状態をキープするため下記のような状態になったら弦の交換をする時期だと思ってください。

 

1、弦が錆びてくる

ギターを弾くと手についている油脂が弦に付着します。ギターの弦は金属でできているので時間が経つと錆びてきます。ギターの弦が錆びてくると音の倍音や伸びが悪くなってしまします。

 

弦の錆は演奏後にしっかりと弦を拭いてあげることである程度錆びるまでの期間を伸ばすことはできますが、弦が錆びてきて弦をスライドした時の感覚が新品の時と違ってきたと思ったら弦の交換時期と言えます。

 

2、サスティーンが短くなる

こちらは弦が錆びてくると出てくる現象でギターを弾いていくうちに自身の耳で音の伸びが短くなったりチューニングが合わなくなってきたりしたら交換時期になります。

 

3、弦の張りがなくなってくる

ギターの弦はずっと張った状態が続くため張り替えた時から弦自体が少しづつ伸びてきます。

 

このギターの弦の張り(テンション)がなくなってくると倍音がなくなりギターを弾いた時のノイズが出てきたりします。ギターを弾き終わった後に弦を少し緩めるようにしまっておくと弦の張りは少し抑えられるかと思いますが、それでも弦の張りがなくなってきたな〜と思ったら交換時期です。

 

上記のことを踏まえギターを弾く頻度にもよりますが、普通に趣味でギターを弾いている方はだいたい1〜2ヶ月くらいがギター弦の交換時期になるかと思います。

 

また、前半でも少し触れましたが弦を交換する際は弦のテンションがまちまちになってくるのと音の伸びが弦によって違ってくるので、1本だけではなく6本ともいっぺんに交換することをお勧めします。

 

さらに弦を交換した直後は弦が伸びてチューニングがどんどん変化してくるので、ライブ前やレコーディング前などに弦を交換することはなるべく避けたほうがいいでしょう。

 

エレキギター弦のメーカー

ギターの弦も様々なメーカーから出ています。そんな中から今回はユーザーの多い3つのメーカーをご紹介します。

 

ダダリオ(D’Addario)

世界でも最も多く使用されているギター弦のメーカーで音質も良くチューニングの精度も抜群のダダリオのギター弦。エレキギターではなくアコースティックギターやベースの弦なども販売されています。クセのない落ち着いた感じの音色が特徴のこの弦は、初心者の方から経験者の方まで幅広いユーザーの方が使用しています。 ダダリオ

アーニーボール(Ernieball)

ダダリオと並行してたくさんのギタリストに支持されているメーカー。高い性能を備えながらも手頃な価格に抑えられていてコストパフォーマンスに優れているのも大きなポイント。 ただ欠点といえば錆びやすいところですが、ギターの弦を張った時のテンションが弱めなので指への負担が少なく初心者の方にはオススメのメーカーです! アーニーボール

エリクサー(Elixir)

エリクサーの弦の特徴は何と言っても弦が錆びにくいこと!弦の周りに独自のコーティングを施すことによって弦を錆びにくくし長持ちさせるというプロのギタリストにも支持されているメーカー。 価格的には少し割高ではありますが、その分長く使えるのでコストパフォーマンスもいいのではないでしょうか?弦を長持ちさせ弦の交換回数を少なくしたい人やギターを複数持っていて弦の交換が大変という方にオススメのメーカーです。

エリクサー

 

いかがでしょうか?

 

今回は、エレキギターの弦の太さについてお伝えしてきました。 ギタリストにとってギターの弦はギターで表現するために必要不可欠なツールですので、上記以外にも様々なギター弦を試してみてご自身にあった弦を見つけてください。

 

 

この記事の筆者
中山 恭平(ナカヤマ キョウヘイ)

中山恭平(ナカヤマ キョウヘイ)

フィールドミュージックスクールギター講師。
都内を中心に積極的にバンド活動を行う一方、様々なアーティストのサポートなどで、Zepp Tokyoや渋谷公会堂などのホール、さらには海外のツアーを経験し、セッションイベントでのサポート演奏も行う。

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