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歌うときに喉を痛めないポイントと練習方法

2021/04/02

  • ボーカル教室

喉が痛む

歌の練習をしていたりカラオケに行った際、喉が痛くなってしまったり、長時間歌っているとだんだんと喉が枯れてきて思うように歌えない、という方も多いかと思います。

 

‟喉が痛くならない”、‟喉が枯れない”、‟長時間歌っても喉を良い状態で保つ”といった、喉を傷めない、喉に負担をかけない歌い方のコツと練習方法をご紹介します。

 

目次

喉を痛めないためのポイント

1.歌う環境について

歌を歌う環境を整えるだけで喉を良い状態に保つことができます。

具体的には歌う環境の室温を適切に保つということです。

 

冷房が効きすぎていたり暖房が効きすぎていたりすると、喉にとっても身体にとってもあまり良くありません。身体にとっての適温といわている、20度から25度を保つと喉にとっても良い環境になります。

 

また、加湿も大切です。

乾燥してしまうと喉が痛くなったり喉が枯れてくる大きな原因になるので、加湿器を置いて加湿することをオススメします。加湿器がない場合は部屋に濡れタオルをかけることで乾燥を防ぐことができます。

 

室内の快適な湿度は40~60%といわれてます。冬は特に乾燥しますので、湿度に気を付けて加湿を心がけてみて下さい。 普段歌を歌う環境についてはあまり考えないかとは思うのですが、この環境を整えることで格段に‟喉が痛くならない”、‟喉を良い状態に保つ”ことにつながりますので、ぜひ室温と湿度に気を付けてみてください。

 

2.歌っている最中に飲む飲み物について

水

歌っている最中に何を飲みますか?

歌っていると喉が乾燥するので、乾燥を防ぐためにも水分を摂ることはとても大切です。

 

しかし、飲み物の種類によって喉が痛くなったり喉が枯れてきたりする原因にもなるということはご存じでしょうか? では、どんな飲み物が良いのでしょう?

 

それは『水』です。 特に常温の水が最適です。

 

冷たすぎると身体を冷やしてしまい血管が収縮され喉を固くしてしまいます。

また、温かすぎると喉が火傷をする状態になってしまうので、刺激を与えてしまいます。そのため、常温の水が歌っているときには最適といえます。

 

冷たい水、温かすぎる水、以外にも歌う時には適さない飲み物の例をあげてみます。

・炭酸飲料

喉への刺激が強すぎる。冷たいため血管を収縮させてしまう。

 

・アルコール

利尿作用があり喉を乾燥させてしまう。 アルコール焼けと言われるような喉が焼けてガラガラ声になる原因にもなります。

 

・緑茶・ウーロン茶・紅茶・コーヒー

喉の油分をとってしまい、また利尿作用もあるので喉を乾燥させてしまう。

 

・オレンジジュースやリンゴジュースなどの糖分が入っているジュース類

糖分を増やしすぎてしまい喉を乾燥させる原因にもなる。 オレンジジュースやグレープフルーツジュースなどの柑橘系は喉への刺激が強い。

 

・牛乳や乳製品

牛乳やヨーグルト飲料、ミルクティーなどの乳製品は喉の粘膜に膜を張ってしまう為、痰が絡みやすくなる。

 

常温の水で喉を潤しながら歌の練習やカラオケ、ライブなどを楽しんでいただければ、長く喉が良い状態を保つ事ができる為、喉を痛めない、喉の負担を減らす事ができる、というわけです。

 

3.歌っているときの身体の状態について

歌を歌っているとだんだんと感情的になってしまい、全身に力が入ってしまっているという方も多いと思います。

 

力が入っている状態というのは悪いことでは無いのですが、力が入る場所が悪いと結果的に喉を痛めてしまうことにつながってしまうので注意が必要です。

 

一番力が入りやすいのは、首と肩です。 カラオケに行った後、肩が凝ったという経験はありませんか? 首と肩に力が入っているということは、喉にも力が入っているということなので、喉が閉まってしまい喉を痛めてしまいます。

 

喉が閉まっていると高い声も出にくくなります。 歌う時に力が入っている人は、姿勢も悪くなりがちです。 猫背になっていたり、顎が上がっている状態になっていませんか?自分が一本の線になったつもりで立ってみて下さい。

 

わかりづらい場合は、壁にぴったりくっついて立ってみてください。

歌を歌う際は力を抜いてリラックスした状態で良い姿勢で歌う事が大切です。

 

また、呼吸が浅くなってくると喉が閉じて力が入ってしまい、喉に負担がかかって結果的に喉が痛くなってしまうということにつながります。 風船を膨らますようにたくさんの空気を吸い、その空気を出し切ることを意識してみましょう。

 

歌いながらだとなかなか難しいかと思いますが、意識するだけでも格段に変わってきます。 喉は痛くないか?肩は凝ってないか?姿勢はどうか?呼吸は吸えているか?浅くなってないか?と自分を観察してみてください。

 

肩や首の力はできるだけ抜いて、姿勢に気を付け、呼吸もできるだけ深くするように意識してみましょう。意識をするだけで喉の状態は劇的に変わります。 ぜひ歌っている時にやってみてください。

 

喉を痛めないためのウォーミングアップ法

音楽を聴く

喉を傷めないコツとして

①歌う環境

②歌っている最中に飲む飲み物

③歌っているときの身体の状態

の3つについてお伝えしてきましたが、喉を痛めない練習方法としてぜひやっていただきたいのはハミングで練習をすることです。

 

ハミングとは、口を閉じて鼻に音を響かせメロディを歌うこと、わかりやすく言うと鼻歌の事です。

小学校や中学校の音楽や合唱の練習でハミングの練習をやった事があるかもしれません。

 

気分がいい時に自然に鼻歌を歌っているということもありますよね。 鼻だったり鼻腔、副鼻腔に響いているものがハミングなので、ハミングをやっているときは喉に力が入らず喉をあまり使わないため、喉を傷めにくい、喉への負担が少ないといえます。

 

ハミングをすることで他にも、音程が取れやすかったり、高い声も出しやすく、声の通りもよくなります。鼻で呼吸するため、腹式呼吸を鍛えることもできます。

 

喉を傷めないだけでなく、たくさんのいい作用があるので、ぜひやってみて下さい。 歌いたい曲があったり、この曲に挑戦してみたいと思った時に、何度も聴いて歌詞を見ながら歌い込むという練習をしているかもしれません。

 

ですが、ぜひ最初にこのハミングの練習を取り入れてみてください。ハミングで練習した後に歌詞を入れて歌うと、より響いたりより高い音(声)が出るようになります。

 

ハミングを使って練習することによって喉のケア(痛くならない、枯れない)にもなり、さらには良い声の状態に保つということにもつながります。 この鼻、鼻腔に響かす練習のハミング、鼻歌の練習も取り入れていただくと、より長くきれいに歌う方法にもなります。 ハミングをやる前とやった後だと歌が格段に変わるので、ぜひ試していただきたいと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

今日は歌うときに喉を痛めない3つのポイントと練習前にやっていただきたいウォーミングアップ法をお伝えしてきました。

どれか1つでも当てはまっていたらぜひ試してみて下さい!

喉が痛くならないとか、喉が枯れないという良い状態を実感できると思います。

 

喉が痛くない、枯れないというのは第一段階です。喉にとって良い環境や状態を作り、そしてさらに良い声にするためにハミングの練習を取り入れてみて下さい。

 

第一段階をクリアすることで、次は他のブログでもお伝えした軟口蓋を上げたり、呼吸法などの練習、などの次の段階、応用につながってきます。 今喉が痛いとか枯れてしまうという方は、まずは第一段階をクリア出来るようにやってみて下さい。

 

どれか1つでも当てはまって、どれか1つでも改善法にに役立てていただけたら嬉しいです。

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